FAQ(WEBサポート)

仕上げ

Q焼いたもの同士を接着方法は?

焼成したもの同士を接着するには、アートクレイシルバーペーストタイプを利用します。
ペーストの使い方といたしましては、接着面とその周辺に多めに塗ってからくっつけ、よく乾燥させてから焼成してください。
乾燥状態は非常にはがれやすいので、周辺につけたペーストは焼成後にヤスリで削り、形を整えてください。

Qイブシ仕上げの方法は?

イブシ仕上げをすることによって作品の凹凸をはっきりさせ、作品に深みを出すことができます。
いぶし仕上げの方法をご紹介します。

【用意するもの】●コップ●いぶし液●割りばし
※作品をいぶし液に入れる前に中性洗剤などで作品をよくすすぎ洗いしてください。
表面の油分を取り除いておくと、きれいに仕上がります。細かい部分や深い溝はハブラシでやさしくこすると良いです。

【1】コップにお湯(70~80℃程度)を入れ、その中にいぶし液を2~3滴入れてよくかきまぜます。
【2】磨き終えた作品を【1】のコップに入れ、約1分待つ。作品が黒く変色したら作品を取り出し、よく水洗いをしておきます。
・作品は割りばしなどで取り出します。
【3】黒くなった作品をもう一度シルバーポリッシュなどを付けたシルバークロスで磨き、凸部分の銀肌を出します。

コップにお湯(70~80℃程度)を入れ、その中にいぶし液を2~3滴入れてよくかきまぜます。

磨き終えた作品を先ほどのコップに入れ、約1分待つ。
作品が黒く変色したら作品を取り出し、よく水洗いをしておきます。

黒くなった作品をもう一度シルバーポリッシュなどを付けたシルバークロスで磨き、凸部分の銀肌を出します。

Qきれいな鏡面仕上げにする方法は?

焼成前にスポンジ研磨材(赤/#320~#600)でできるだけなめらかな表面に整えることがポイントです。
焼成後は全体にステンレスブラシをかけスポンジ研磨材を(赤/#320~#600)→(青/#800~#1000)→(緑/#1200~#1500)の順で徐々に番手を上げ、表面のヤスリ目(キズ)をていねいにとっていきます。
その後ウィノールまたはシルバーポリッシュを、シルバークロスにつけて磨き、柔らかい布などで乾拭きすればキレイな鏡面に仕上がります。

Q作品が時間とともに黒ずんでくるが、なぜか?

銀が空気中の硫黄成分に反応するためです。
これを硫化といいます。
変色をとるには、重曹を水で溶いてペースト状にしたものでよくこすり洗いをすると良いでしょう。
形状が複雑で細かなところまで洗えない時や、変色がひどい時は、もう一度焼成して仕上げをし直してください。

Q磨きへラで仕上げる際の注意点

磨きヘラで仕上げる前に、耐水ペーパーやスポンジ研磨材などで、十分に表面を研磨し滑らかにしてから磨きヘラを使い、最後にウィノール、シルバーポリッシュなどの研磨剤をつけたシルバークロスで磨き上げていただくと、より美しい鏡面に仕上がります。

Q磨きヘラをかけた後にステンレスブラシをかけるとどうなるか?

くもり(くすんだ)肌が出ます。

Q指輪の内側が黒くなってしまう原因は?

いぶしをした作品の場合、いぶし液が作品に残っているとそのまま硫化が進行する場合があります。
いぶしを行なった後は必ず流水でいぶし液を取り除いて下さい。

QST粘土でいぶし仕上げは可能か?

アートクレイシルバーSTのいぶし仕上げは可能です。
ただし、アートクレイシルバーST硫化速度がその他のアートクレイシルバーに比べ約10倍程度遅くなっています(当社比)。
そのため通常よりも長くいぶし液に作品をつけておく必要があります。作品を長時間いぶし液につけてもいぶしに仕上がらない時は再度いぶし液を作り、作品を入れて下さい。

Q作品に色をつけるにはどのような方法があるか?

(1)UV樹脂を施す・・・透明感が特長の素材。液状になっている樹脂に、専用のUVボックスの強い紫外線をあてることで硬化します。扱いやすく、着色ができるので作品の幅が広がります。

  • 制作手順・・・アートクレイシルバーで成形、乾燥、焼成、磨きを終えた作品に、紙パレットでPジェリーとUV樹脂カラー混ぜたものを作品に爪楊枝や竹串などで流し入れ、UVボックスに入れて硬化させます。
    硬化後は樹脂の部分を、水をつけた紙ヤスリで磨き透明感を出します。あらかじめUV樹脂を施す部分を考えて成形しましょう。
  • 必要な道工具:UV樹脂カラー、Pジェリー、紫外線照射器「UVボックス」、紙パレット、ヘラ

(2)七宝を施す・・・古くからある金属に彩色する技法のひとつで、「エナメル」とも呼ばれます。
ガラス成分の釉薬を、あらかじめ焼きつけた銀箔にのせて焼成します。シルバー,銀箔、七宝と3段階の焼成が必要ですが、発色が良く美しい作品に仕上がります。

  • 制作手順・・・アートクレイシルバーで成形、乾燥、焼成、磨きを終えた作品に、七宝をのせたい箇所に銀箔を焼きつけます。その後洗い済みの七宝絵の具を竹串などでのせ、電気炉で再度焼成して完成です。
  • 必要な道工具・・・アートクレイ専用電気炉、銀箔、七宝絵の具、竹串

Q天然石、合成石、ガラスなどが付いた作品をバレルに入れて研磨できるか?

天然石は硬度が高い石、低い石があり、一概にはいえませんので避けたほうがよいかと思います。

合成石がついた作品はバレルに入れて研磨することが可能ですが、材質によりキズがつく可能性があります。シルバーのみの作品より短時間でバレルを止めて確認してください。

ガラスの付いた作品も入れることができますが、焼成後しっかりと冷ましてからバレルに入れて下さい。また、ガラス同士の溶着が少ない場合や、焼成時にガラスに歪みができている場合は割れる可能性がありますので、バレルに入れる前に確認して下さい。

QUV樹脂の鏡面加工方法について

金属にくらべて樹脂は柔らかいので、金属と同じように研磨しますと、樹脂の表面はまだ鏡面が得られない状態で凹んでしまいます。
棒ヤスリで削った後は水研きで#320→#600→#800→#1200→#2000→ウィノールと研磨します。
ウィノールで研磨する際は布を少し厚めにして、力を入れて磨くのがポイントです。
UV樹脂は本来の透明度が高いので、その透明感を出したい場合は最後に「コンパウンド」で研磨すると完成度の高い鏡面が得られます。
※「コンパウンド」はホームセンターやカー用品店等の研磨材コーナーで入手できます。アクリル、プラスチック用のコンパウンドを使用します。
リューターでも磨けますが、回転数やポイントを押し当てる力が強いと、樹脂の表面が凹みますので注意が必要です。
また細かな削り粉が出るので、防塵ボックスや防塵マスクのご使用をおすすめします。

Qウィノール、シルバーポリッシュ、シルバークリーンの違いは何か?

  • ウィノール、シルバーポリッシュは研磨材です。
    鏡面仕上げをする際、最終段階で柔らかい布に少量つけ作品を磨きます。
    耐水ペーパー(スポンジ研磨材)#600→#1000→#1500→ウィノール又はシルバーポリッシュの順番で研磨します。
  • シルバークリーンはシルバーの洗浄液(お手入れ用品)です。
    変色してしまった銀製品を元の状態にもどします。
    形状が複雑なチェーンなどのお手入れに最適です。
    シルバークリーンに数秒つけ、最後に水洗いします。※いぶし仕上げのものには使用しないでください。

Qバレル研磨機の磁力調整板の使用方法は?

バレルチップを入れるプラスチックケースとバレル研磨機本体の間に挟んで回転のスピードを調節して下さい。

Qリューターの価格はいろいろあるが、値段によって性能は変わるのか?

リューターについてですが、値段が安いからといって十分な鏡面が出せないわけではありません。
値段の違いは基本的にモーターの違いと考えてください。
高価なリューターのモーターは回転速度が高いのでパワーがあります。
回転速度の低いものになりますと、リューターポイントを作品に強く押しつけてしまうと回転が止まってしまうことがあります。
また、パワーが弱い分、連続稼動に限界があります。例えば、10分間使用するとモーターが熱くなりますので必ず30分休ませるなどの条件があります。
仕上げる時間の違いに差はありますが、その仕上がりに違いは出ないものと思われます。

Qリューターのポイントはどのように使い分けるのか?

研磨用のシリコンポイントは基本的に面を磨く時に使用します。
例えばリングの内側を磨く時に使用すると考えてください。
そしてカラーリュータポイントは紐状リングの紐が組み合った部分等、複雑に入り組んだ所を磨くのに適しています。
磨きたい部分の形状に応じて使い分けてください。

Q完成品を水につけても問題ないか?

問題はありませんが、水につけたあとは、よく水分をふき取り乾燥させてください。
(水道水のカルキなどの成分により変色する場合があります。)SV洗浄液につけた場合は、よく水洗いをします。